刑務所のなかにあるもの。
著者は、秘書給与の詐欺罪で有罪判決を受けた元民主党の国会議員。
彼が罪を犯し、検察に引っ張られ、実刑の判決を受け、刑務所に入所、
そして仮釈放・・・。
その間に何を考え、何を体験したか、を一冊にまとめたものです。
ただ、この人の性格なのか、政治家の常なのか、
嫌になるくらい正義感と性善を前面に押し出した青臭い描写が
時折、出てくる。
以前読んだ「囚人狂時代」(見沢知廉)や
「私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。」(島村英紀)には、
遠く及ばない。
ただ逆に、その政治家的な視点であるからこそ、
受けた待遇や組織などへ感じたことを述べたくだりなどは、
おもしろく読めました。
また、
著者と同じような容疑(税金から支給される秘書給与を別の費用に流用した)を問われた辻元清美の腹黒さを描いた部分。
辻元の事件は、著者がまさに服役中に起きたもの。
僕は全く知らなかったのですが、
辻元はこのとき、罪を逃れようとして山本氏の事件を引き合いに出しながら、
マスコミ等に詭弁を弄してたんですね。
ネタにされた山本氏は、服役中という難しい立場と状況の中で、
名誉回復のために弁護士を通してどのように抗議していったのか。
その行動を通じて、「人非人」辻元を浮かび上がらせています。
辻元は、いま、国会議員なんですよね。
よくもまあ、できるものだ。
顔の面が厚いから、政治家としてやっていけるのだろうけど。



