笑ってしまう、笑えない結末。
ドキュメント・・・というより体験記。
書き手は大学の教授。内容はタイトルどおり、
金銭詐欺の容疑で逮捕された後の取り調べ、拘置所での暮らしぶり、裁判の様子など。
大学教授(専門は地震)らしく・・・と言えばいいのか、
冷めた観察眼を持って書き進めていく。
最初の方はその観察眼で、「どこどこは00cmの長さがあって」など、
やたらと数値が出てきてしんどかった。
ただ、拘置所での食事のメニューを日記のように日ごとに書かれてあって、
そんなことを記録として書き留めておこうとする学者気質は、
さすが。面白い。
でも、そんな話はおかずの部分。
主食は骨太。日本の裁判制度の矛盾、日本やマスコミ、検察の矛盾を
きっちりと浮かび出している。
つまり、この学者さんの裁判自体は、執行猶予付きの有罪判決。
彼は、控訴はしなかった。つまり有罪を認めたということ。
しかし、この“詐欺”事件の内容はどう見ても「無罪」。
なぜ、控訴しなかったのか。
そこが、主食。とっても美味しかった。




ところで、私の名前は「島村英紀」です。
大変失礼しました。
つたない読了記まで目を通していただき、
ありがとうございます。